株式会社メディア・コンフィデンスの早野龍輝です。
今回のテーマはセミナー動画作りの際に知っておきたい動画のデータサイズ、そして動画のデータ量の目安についてお伝えします。
今回テーマにするセミナー動画のデータ量は、動画素材のデータサイズのことを指します。
セミナー動画制作においては、一つ一つの動画を自分で収録して編集してアップしていくという作業が欠かせません。
その際に必要になるのが、一本一本の動画を
・どれくらいの画質で
・どれくらいのデータ量で
編集していくのかということです。
データ量を考えるというのは、次のようなことを指します。
・何本取ればどれくらいのデータ量になるのか(=何本まで撮れるのか)
・もし何本超えるとパソコンに入りきらなくなるのか(=何本まで扱えるのか)
また自分自身だけでなく人に編集を頼む場合にも同様です。
・どういうデータサイズであれば扱いやすいのか(=どこまでなら、人に渡しやすいのか)
こうした観点からセミナー動画のデータ量にも気を配るということが必要です。
動画撮影初心者のうちは、やみくもに撮影してしまいがちですが、いざ編集しようとなると「どれがどのデータかわからない!サイズが大きすぎてPCで処理できない!」とならないようにしましょう。
このように、セミナー動画のデータ量に気をつけることで、必要以上に高画質にとってしまったり、必要以上にデータを保存してしまったり必要以上に不要なデータを残してしまったりといったことが減ります。
では、より詳しく、データ量について考えていきます。
また必要なデータサイズさえあれば画質を落とすことができるので機材が安いものでスンダリデータ量が軽くなることで他の人にデータを送る際に時間が短くてすむといったメリットがあります。
セミナー動画の適切な長さとは?
そもそも、セミナー動画の適切な長さとはどれぐらいでしょうか。これについて考えてみましょう。
皆さんがセミナー動画を見る際に、どれぐらいであれば見やすいと感じますか?
私の経験では「5分」、ないしは「6分」程度だと思います。
一本6分以内が、動画として最適なのではないかと考えています。
6分で伝えられる範囲で1本の動画を考えるべきなのです。
動画というのは、視聴者がいます。視聴者の視線と耳の両方を必要としますから、相手の時間をそれだけ奪ってしまうということになります。
もしあなたが、一つの物事を伝える際、6分で伝えられることをだらだらと10分も15分もかけて伝えていては、相手に失礼です。
また、動画が長くなると相手のデータ通信料金もかかります。データが軽いに越したことはありません。
・「セミナー動画では、相手の貴重な時間を取っているんだ」
・「相手の時間を使わせて頂いてるんだ」
という気持ちを忘れてはいけません。出来る限り短く、そして出来る限り画質を保ったまま軽いデータでセミナー動画を提示するとこれを意識してください。
あなたが初心者であろうと熟練者であろうと見る側にとっては関係ありません。
データ量を決めるカメラの設定
できるだけコンパクトな動画を追求するのはもちろんですが、実はカメラの設定によって、ある程度データ量は小さくできます。
セミナー動画のデータサイズは、カメラの次の項目でおおまかに決まってきます。
・画質=ピクセル数
・フレーム数
・ファイル形式
・書き出しレート
画質=ピクセル数
まず画質=ピクセル数。
4K画質、フルハイビジョン画質などといわれる設定です。
1920ピクセル・1080ピクセル
現在、地デジで放送されている動画のサイズは、横幅が1920ピクセル・縦幅が1080ピクセルです。
これがいわゆるフルハイビジョンと呼ばれる画質で、一般的な地デジのテレビは全てこの画質で観ることができます。
パソコンで見る際にも、横幅1920ピクセルの動画であれば、一定の画質を確保することができます。
これが現在の標準とされる画質です。
ほとんどのビデオカメラにはこのフルハイビジョンで撮影する機能が搭載されています。
3840ピクセル・2160ピクセル
4Kは、フルハイビジョンの4倍の画質です。
高価なカメラや最近発売されたカメラだと、4K画質での撮影も可能です。しかしながら、セミナー動画においては4K撮影をする必要は一切ありません。
4系動画にすると、データ量が膨大になり、扱うだけで大変です。また、Youtubeに4K画質でアップすることは(2020年時点では)できないため、結局画質を縮小しなければなりません。
収録時含め、4K動画は必要ありません。
以上が、画質についての話です。基本的にフルハイビジョン=フルHD=1920ピクセル・1080ピクセルで撮影しましょう。
フレーム数(fps)
つづいてはフレーム数。
これは1秒あたり何枚の画像が詰まっているか、という設定です。
動画というのは、画像の集合体に音声をつけたもの、と考えてください。
一般的には、
・1秒あたり24枚
・1秒あたり30枚
・1秒あたり60枚
のどれかが主流です。
また一部のドキュメンタリーテレビ番組では、1秒あたり20枚前後のものもあります。
24枚と60枚では、動画のスムーズさが違います。60枚のほうがヌルヌル動くイメージです。
この1秒あたりの枚数を指して、「フレーム数」といいます。fpsで表記されます。flame per second(1秒あたりフレーム)ですね。
一つの動画ファイルでは、この「1秒あたり何枚の画像が詰まっているか」は統一されています。そのため、同じ動画ファイルのなかでfpsを変更することはできません。
さて、セミナー動画においては、30fpsで十分です。60fpsは必要ありません。データ量が単純に2倍にしても、まずメリットはないためです。
顔出しセミナー動画においても、スライドの画面収録動画においても同様です。
なお、Macで画面収録すると60fpsで収録されてデータ量が大きくなりがちなので、編集ソフトで30fpsに戻しましょう。
ファイル形式
続いてはファイル形式。
同じ画質、フレーム数でも、ファイル形式によってデータサイズは変わります。
フレームレート
基本的な覚えることは以上の3本です。
もう一つセミナー動画の編集ソフトを使う場合にはこれに加えて書き出しの外出というのも決まってきます。
これは MB PS 1秒あたり何 MB で書き出すかという設定です Adobe のプレミアプロなどでは一秒あたり10 MB VP 10 MB PS とか6 mpps とか3 mpps というように設定を決めることができます。
YouTube の標準的な画質では3 Mbps あれば十分な画質が得られます。
し少し画質を上げたいのであれば7 Mbps と50 Mbps にすればかなり画質を高いものを見ることができます。
Mbps を下げると同じ画質でも同じ19201080のフルハイビジョンサイズでも画質が変わってきます。
データ量も目に見えて変わります。
セミナー動画は画質を上げず、扱いやすいサイズにする
以上、セミナー動画作りで知っておきたいデータサイズの決め方決まり方についてお伝えしてきました。
セミナー動画は画質を上げず、扱いやすいサイズにすることが最優先です。
カメラの選び方においても、まずはフルハイビジョンが撮影できるカメラがあれば十分です。画質よりも扱いやすさにこだわり、セミナー動画制作を進めていきましょう。
コメント