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マーケティング研修提供で僕たちがこだわっていること

マーケティング研修「アクティビスタ®」を提供している早野龍輝です。

今回は、マーケティング人材育成プログラムの開発へのこだわりから、日頃僕がどんなことを大事にして「アクティビスタ」のプログラムを提供しているか、それら「こだわりポイント」についてお話をしていきたいと思います。

ただのEラーニング販売にしない

一つ目は、ただのEラーニング販売にしないということです。

ここ1〜2年で在宅が増えたこともあって、Eラーニング販売業者が急増しています。

僕自身も色々なEラーニング開発プロジェクトに関わってきました。Eラーニングはうまく開発すれば素晴らしい効果をうみますが、残念ながらそれはジャンルによります。

一般の Eラーニングで十分なジャンルと、Eラーニングだけでは不十分なジャンルが存在します。

Webマーケティングを学ぶにあたっては、通常のEラーニングでの学びではどうしても限界があります。

その理由として、会社の商品によってやるべきことや理論の応用の仕方が変わるためです。

特にBtoBの無形商材では、Eラーニングで学べることは限られています。

マーケティングという分野の特殊な部分から目を背けず、
・Eラーニングとして提供できる部分
・Eラーニングでは手が届かない部分
をはっきりと分けて学習計画を立てることが必要です。

では、手が届かない部分に対してどう解決するか?

アクティビスタでは、オンライン研修をベースとして、Zoomなどの週次オンラインミーティングでフォローアップを欠かさないようにしています。

「ここにある動画をみておいてください」ではもうダメ。

動画を見る「前」「途中」「後」でそれぞれ個別フォローしてあげることが必要です。手間はかかりますが、マーケティング担当者をできるだけ早く一人前にするという目的からみれば必要な手間です。

受講者の技量を正確に把握してから教える

二つ目は、受講者の現在のスキルや経験を正確に把握してから教えるということです。

これまで僕自身も、様々な動画セミナーを販売してきました。
2018年ごろから動画セミナー販売をしていましたが、内容を濃くしたぶん、受けてのレベルを想定せずに、ひとまず動画を販売していたところがありました。

ただ、Eラーニングという特性上、受講者の顔が見えません。

そのため、受講者が本当に分かっているのか、理解しながら進めているかを確認することが難しいといえます。

オンライン研修で週一回時間を取ったり、詳しいアンケートや記述式テストをこまめに行うことで、受講者の技量を把握することが必要です。

マーケティングでは「分かったつもり」になりがちです。
本人が「動画でよくわかった」と言っていても、実務レベルで使えるレベルまで高めるためには、このプロセスが非常に重要になると考えています。

オンライン対面でのフォローアップに時間をとる

アクティビスタではオンライン研修として、Zoomでのフォローアップに非常に時間をかけます。

週1時間程度のミーティングを定期的に行うことで、①動画を見る前、②動画を見る際、③動画を見た後の心構えをそれぞれ説明することができます。

同じ動画であっても、
・その人がどんな気持ちでその動画を見ればいいのか
・どんなところに注意をして動画を見ればいいのか
・勘違いしやすいポイントを事前に防げないか

これを受講者に一人一人説明してから動画を見てもらいます。

こうすることによって、学習成果は大幅に高まります。

また、「わからなかったところはありませんか?」といクエスチョンだけで済ませないことも大事です。

受講後、実際に提出されたワークの進行度合いを見て理解度を把握する、というプロセスも忘れてはいけません。

正直、アクティビスタの課題はハードです。動画自体は30〜40分前後のチャプターが多いですが、それを観た後にPC上で課題に取り組みます。

次回のオンラインミーティングまでに課題を仕上げなければいけないのですから、必然的に緊張感が高まります。
ただ再生すればいいわけではありません。また、同じフォルダに全員分の課題をアップロードしてもらい、受講者(同僚)同士でも確認させます。

提出されたワークを見ると、理解度は一目瞭然。

ワークが書けているか、用語を勘違いしていないか。
なかなか理解できていないなと感じる場合は、丁寧にフォローアップを行います。
ネット上で調べたりする課題もありますが、ワークを実践してもらうとその人の調べ方の癖などもわかってきて面白いです。

デザインに時間をかけすぎない

デザインに時間をかけすぎないというのも注意している点の一つです。

先に言っておくと、僕自身はスライドのデザインの仕事をいただくなど、どちらかといえばスライドデザインにはこだわる方です。動画セミナーの講師をしていたこともあり、動画の背景や服装、ネクタイの色や柄についてもこだわっていました。

毎回私が講師として、音声つき、映像つきで解説しているのですが、オンライン研修としては動画自体のクオリティを上げるという部分も確かに必要です。

ただ今回アクティビスタでは、動画のクオリティのうち、音声以外にはこだわりをあえて捨てています。

なぜなら、会社の実情(商材や体制)に応じて、同じスライドでも動画を毎回作り直しているからです。Eラーニングなのに個別講義。オーダーメイドです。

一つ一つの動画を、できるだけ早く出すことに意識を向けています。

デザインにこだわっている部分、コストをあえて捨てることで、その分の手間を動画の喋りの内容や具体例、フォローアップに使うことができます。

背景はただのブルーバックで出すこともあります。撮影業者からすれば信じられないでしょう。
スライドデザインもシンプルです。箇条書きだけのスライドもあります。

デザインにこだわらないぶん、変更文字の変更が容易にできるというメリットがあります。作りこまれたデザインではなじめない受講者もいます。

受講者が内容を短期間で身につけるという目的に向かって考えれば、デザインに時間をかける必要はないと考えています。

短期間で濃いものを出す

つづいてのこだわりポイントは、短期間で濃いものを出すということです。

マーケティング研修では既に仕事として業務としてマーケティングの現場にいる社員が対象です。

そのため、すでに実務が始まっているケースがほとんどです。日頃の業務の合間を縫って練習をしなければいけません。

業務時間をお預かりするわけですから、短時間で濃いものを提供することを意識しています。

修正動画を4本見て、1時間のフォローアップを行うのが基本的なプログラムです。
週5時間と考えると、非常に濃いといえます。

仕事をしながらですから、集中力も要求されますし、提出日は決まっているのでワークをいい加減にやるわけにもいきません。受講者の負担は大きいでしょう。

そのぶん短期間で仕事のやり方を根本から変え、物事の捉え方をごろっと変えてしまうような経験ができるというメリットがあります。

短期間で濃いものを提供することで、通常の読書や自学自習では届かないレベルにまで一気にあげてしまうということを意識しています。

知識よりも見方を変える

濃さに加えて、知識よりも見方を変えることを意識しています。

知識よりも見方を変えるとはどういうことでしょうか。

知識とは、市販のマーケティングの本だとか仕事術の本で手に入るようなものです。これらは大きな書店に行けば、マーケティングの良い本はたくさん出ています。どちらかと言えば調べれば容易に手に入るのが知識だといえます。

では、担当者はそれらの素晴らしい本を買えばいいのか?
本を買えば一流の知識がすぐに身につくかと言うと、決してそうではありません。

マーケティングの現場の担当者の話を聞いていると、良い本を読んでいるのにさっぱり理解していないことがほとんどです。

その理由として、本の造られ方があります。

マーケティングの本というのは一般的に、出版社側からテーマを依頼された代理店の社長などが、様々なケースを一般化して書いています。複数の著者がいることも珍しくありません。
これらにまとめられている知識はいわば、過度に一般化された知識です。

そのためプロ同士が読むとお互い理解できるのですが、プロではない初心者が読むとどうなるかというと、理解ができないのです。

初心者(自社の担当者)では、自社の商品しか知らないため、過度に一般化された本で学ぼうとすると、自社の事例にうまく応用することができません。コカ・コーラや花王のマーケティングについて知ったところで、自社の仕事のやり方は全く変化しないのです。

結果、理解が十分になってしまうという問題があります。

では、知識よりも見方を変えるとはどういうことでしょうか。
見方を変える、見方を与えるとはどういうことかと言うと、思考の箱を与えるようなイメージです。

・そもそもマーケティングがどんな範囲をカバーしているのか
・自分たちの会社の商品では、マーケティングとセールスは何を指すのか
・顧客獲得のうち、どこまでを自分達の部署が担当しているのか

これを頭にして与えることが必要です。

一つ一つの知識が入っていく箱を与えることができれば、あとは市販の本を読んでもわかるようになります。箱を与えたことで、知識の習得がぐっと容易になるというわけです。

ただし、その見方というのは本では得られません。
マーケティング研修、しかも個別にカスタマイズされた研修でしか得られない、えがたい視点だと考えています。

アクティビスタではこの見方を「フレーム」という言い方をしています。このフレームを与えることを研修初期のハイライトに持ってきています。

こうすることで知識の入り方が大きく変わることを体験しているからです。

レベルを下げすぎない

レベルを下げすぎないという点も大事にしているところです。

オンライン研修ではどうしても受講者の経験やスキルによって理解度に差が出ます。

ただ一般的にマーケティング部が2、3人いるケースだと、いちばんできない人にペースを合わせてしまうと、できる人の時間を奪ってしまうことになります。

あくまで実務を走らせながら、同時進行で研修をしているぶん、できるだけ短期間で仕上がる人は仕上げたほうが得です。

最も歩みが遅い人にペースを合わせるのではなく、最も早く育ちそうな人にペースを合わせることを大事にしています。

レベルを下げずに緊張感を保つことは、オンライン研修という特性上、受講者の緊張感にも繋がります。
課題をやってこなかったり、動画を見る時間がなかった人に対して、どうすればフォローアップできるのか。これを考えさせる、という点では非常にシビアな部分もあります。

全体図を共有し、迷ったら立ち戻る

全体図を共有することも忘れてはいけません。

マーケティングでは重要なテーマが5、6本あるわけですが、各論を学ぶ前に全体像を共有することを大事にしています。

・マーケティングとは何か
・Webマーケティングとは何か
・SEOの位置付けは?
・セミナーの位置付けは?
・個別相談の位置付けは?
などなど。

全体像がつかみにくい「マーケティング」というジャンルを学んでいくにあたっては、全体像をつかむことをないがしろにしてはいけません。
特に、「マーケティング全体」(広い意味でのマーケティング)と「ウェブマーケティング」の分野を分けることが大事です。

自分たちの商品を顧客を獲得し、セールスにつなぐために日頃行ってる業務は全体の中でどこに位置するのか。
その全体像マップを共有することを第一にしています。

これは単に共有するだけではありません。
日頃の業務の中で迷ったとき、この全体像に立ち戻ることを意識させます。

これは、担当者としてだけではなく、いち社会人にとっても非常に重要なスキルとなります。

仕事への向き合い方を教える

ノウハウではなく仕事への向き合い方を教えるということもこだわりの一つといえます。

知識やノウハウはすぐに古びてしまうものです。特にマーケティングの分野ではあっという間に知識が古びます。

いっぽう、仕事への向き合い方という観点で言えば、あまり変わることはありません。

マーケティングとセールスのやり方が年々変わったとしても、会社の部署として

・どのように仕事を進めていくのか
・どのように時間を使っていくのか
・どのように優先順位をつけていくのか
こうした向き合い方を教えることは大事です。

この視点は、社会人として担当者としてだけではなく社会人としての基礎体力になります。

これを若手社員に向けて提供することで研修内外の成果の向上を図っています。

残業させない

その意味で残業させないという点も大事にしていることです。

Webマーケティングの部署は雑務が多いものです。
展示会やイベントセミナーなどで、連日残業が起きてしまいます。

ただ、せっかく研修をして知識をつけて、できることが増えたのにもかかわらず、任される仕事が増えたことで残業が増え、自分の時間が無くなってしまうのは最悪です。いまの時代の働き方に合っていると思いません。

私たちは最初に、「残業をさせない」ということを第一に伝えます。

週40時間であれば、その40時間の中でどのように仕事を割り、学習の研修の時間を取り、フォロー面談と振り返り・復習の時間をとるのか。研修会社よりコンサル会社としての視点に近いかもしれません。

週の労働時間を意識することで、一つ一つの仕事の向き合い方が大きく変わります。担当者も部長も、研修提供側も緊張感があります。

Webマーケティングでは、代理店やフリーランスへの外注という側面があります。
ただ、実際にはすべて丸投げして外注できる会社はありません。
自社でどこまでできるかというラインがあってこそ、足りない部分の外部発注がうまれると考えています。

マーケティング担当社員が残業するようであれば、何かしら改善ないしは発注するポイントがあるというように考えることです。

人の力を信じる

最後に伝えたいのが、何よりも大事にしているのは「人の力を信じる」ことだということです。

Web マーケティングの担当者は、部署ができあがるときに抜擢されることがほとんどです。
もちろんマーケティングは未経験でしょう。他の部署から来ていますから、セールスの落ちこぼれであったり、真面目だけどもなかなか成果が上がらないから営業を降ろされた、といったいろんな事情でマーケティング担当者になることがあります。

それまでの社会人人生であまり上手くいかなかった人もよく出会います。しかし、だからといってではマーケティングで成果が出ないかと言うとそんなことはありません。

内向的であればそれだけマーケティングの中で向いている業務もありますし、セールスや開発ともまた違い、マーケティングの業務で花開くことも大いにあり得ると思います。

経歴にとらわれず、その担当者の可能性を信じ、その可能性をできるだけ花開くように導いてあげる。これを大事に受講生一人一人と接しています。

以上、研修提供時のこだわりについてお話をしてきました。

今回へアクティビスタの研修内容に興味を持っていただいた方がいれば、ぜひ体験の導入というのも行なっております。

ご連絡いただければと思います。

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