広告バナーの修正が多い #デジタルマーケの現場課題
デジタルマーケティングの現場で生じるさまざまな課題。
現場の実際の声をもとに、その問題の原因や解決方法を一緒に考えていくのが「#デジタルマーケの現場課題」シリーズです。
今回の課題はデザイナーに依頼した広告のバナーの修正が多いという課題です。
広告バナーが社内チェックされる流れ
広告のバナーは一般的にマーケティング担当者でラフを作り担当者からデザイナーに発注し仕上げた上で最後社内回覧をする社内回覧で OK であれば広告として世に出すという流れが一般的だと思います。
ただこの社内チェックというので引っかかってしまうと何度も修正が入ってしまい後悔が遅れてしまうということが起きてきます。
特に広告に慣れていない段階だとバナーの修正が何度も入ってしまい、デザイナーとのやり取りも余計に時間がかかってしまって後悔するのにすごく時間がかかるという問題があると思います。
担当者としては早めに広告を出してすぐに早めに画像を完成させ、すぐに広告を出したいのに画像を作る段階で止まってしまっているというのがもどかしいのではないでしょうか。
広告のバナー画像は一つ作って終わりではなく、実際には2週間ごとに作ることが一般的です。テンポよく作っていかなければデジタルマーケティング全体の制作にも関わってきます。
スピード感を保つためには、修正を忠誠で手間取る可能性をできるだけ減らしたいと考えるのが理想です。
ではこうした花が修正されすぎて自分がかかってしまうという問題についてそれを防ぐための方法は何か。
担当者はどのように進めていけば終戦手間を取られずに済むのか。
これについて考えていきたいと思います。
バナーの修正に時間がかかる最大の課題
バナーの修正に時間がかかる最大の要因は、NG 項目になりやすい部分を把握できていないことです。
なんとなく「バナーの回覧をお願いしよう」と考えてチェックに出すのですが、実はほとんどの場合は文言が NG なのかそれともデザインが NG なのかに分かれてくると思います。
文言の修正が多い場合は直せばいいのですが、デザインの修正が多い場合はデザイナーがもう少し時間がかかってしまいますよね。
合わせて悶々とデザインの NG それぞれの MC になりやすい項目というのを把握しておかなければ何度も修正をされてしまうということになってしまう
ではこの本とデザインの NG それぞれあらかじめ修正を防ぐ事は出来ないかと考えてみると実は方法があるんですね
こうした社内回覧とかデザインのチェックに慣れていないとついついあの出来上がったものを回覧してしまうんですけれどもその進め方がそもそも間違っているわけですよ。
人間初めて見たものをチェックして下さいと言われれば何かしらコメントをしたくなる生き物なんですよね。
これは誰でもチェックする責任者がデザインに詳しい方が詳しくなかろうが関係ないです。
人間というのは初めて見る画像について「これで問題ないですか」と聞かれると必ず一言二言何か言いたくなる生き物です。これはもう、人間の「性(さが)」です。
社内のチェック責任者も、明確な基準があるわけではありません。
どちらかというと気分や気まぐれでなんとなく修正指示を出してしまうことがよくあります。
これが結果的に作業の手間を増やしてしまう原因になっています。実はなんとなくコメントしているから、そうした自分のなんとなくで手間が増えてることにも意識がいかない理由なんですよ。
ポイントなのはコメントしたくなるということではなく、「初めて見る画像」についてコメントしたくなるということなんですよ。
逆に言えば、デザインをしてから始めて見る、という状態そのものを変更すればいいわけです。
つまりデザインが完成してからではなくデザインを作る最初の段階で一度見せましょう。
これが今回の解決方法になります。
ラフを作っている段階から、最終的に決裁を取るチェック責任者に一度見せておくほうが全体的なプロセスとしてスムーズになります。
ラフを作る方法
とはいっても、ラフをどうやって作るのか。
ラフを作れないからデザイナーに依頼してるのにどういうことだと思うかもしれませんが、デザインソフトでラフを作る人はないんですね。
ここではどのパソコンでも同じ環境で使えるGoogle機能のうち、「Googleスライド」を使いましょうというのを提案させていただきます。
Googleスライドとは
Google スライドっていうのは、スライド作成の無料ソフトです。Google のアカウントを持っていると、Google ドキュメントや Google スプレッドシートと同じように使えます。このスライドソフトを、バナー作りにも使うというのを、今回アイデアとして知っておきたいなと思います。
なぜ Google スライドかと言うとですね、簡単に言えば誰でも同じ環境で表示ができ画像にコメントする際にコメントを付けやすいからなんですよね。
また修正の履歴が全て残るため、誰がいつどこでチェックしたかも後から確認できるというのもメリットのひとつです。
直感的に画像の上に直接書き込むことができる上に、操作も難しくないため忙しい責任者でもえ問題なくできるということがいえます。
さらにこの修正指示の出し方というのも、社内でルール化することが必要です。
デザインに慣れていない事業部だと、なんとなく画像を見て口頭で指示をしてしまうのですが、文字を大きくとか、色を明るく、と書いてしまうんですけれども、その指してる箇所が実は口頭だとうまく伝わらないケースがあるんですね。
デザイン上の絶対のルールなんですけれども、画像制作の場合、必ず画像の部分を赤いペンで矢印で指し示しながら指示を書くというのが鉄則なんですね。
ただデザインに慣れてない部署だと、責任者も担当者もこの修正の指示の方法そもそも知らないということが起きてきます。
ここでは Google スライドを使うことで結果的に Google スライド上で物を指し示して修正して目に見える形で残すことができるため口頭で修正指示をやり取りするということがなくなるんですね。
ここまでの話をまとめると、デザイナーに依頼する前に担当者が Google スライドである程度広告バナーのラフを作っておき、その上で一度責任者にチェックをしてから初めてデザイナーに依頼をする、という二重の流れを作っておくことが必要だということです。
さらに、デザイナーから来た本番の画像も、一度 Google スライドでそのまま貼り付けてしまいましょうグーグルすれば直接貼り付けることで修正し書き込みやすくなります。
Googleスライドを使うもう一つのメリット
もう一つ Google スライドを使うメリットがあります。
それは何かというと、Facebook 広告で特に顕著なんですけれども広告を出す時に必ず画像の周りが白いということを忘れがちなんですよね。
広告バナー画像単体で作っていると、その花だけで見てしまいがちなんです。
実際 Facebook 広告の場合で必ず白いボールの中に画像が入ってくるわけですよ。するとどの画像も周り白いという状況になるんですよね。
この状況を再現するためには、Google スライド上でも白いスライドの上に広告のバナー画像を貼り付けてチェックするというのが重要です。
やはり周りが白いかどうかで、画像の見え方自体も変わってくるんですよね。
出来る時は本番の環境に合わせて形成するべきと考えるのであれば、Google スライド上で周りが白い状態を保ったまま余白を残して画像を貼り付ける。そしてその上で色のチェックや文字を実行していく、というのが重要です。
Google スライドであれば修正指示があっても簡単に直せますし、どの部分に対してどんな指示を書いてあるのかも明確です。また責任者が直接文言を直したい場合も、Googleスライドであれば直接記入できますから作業がしやすいですよね。
Googleスライドのデザインの制約は問題ない
もちろん Google スライド上では、文字のサイズや文字の大きさ時間フォントなどは制限があります。ある程度までしかデザインできません。
ただ、コツとして知っておきたいのがたとえある程度のラフであってもデザイン前に確認しておけばそれほど大きな認識の違いはないということなんです。
一度Google スライド上のラフでもいいからチェックする人が見ておくと、その後本番のデザインされた画像を見てもそんなにチェックすることがなくなるんですよね。
これは要は「ラフでみたから、初めて見る画像ではない」という先ほどのルールが生きてくるんです。
ラフでもいいからとにかく一回見せておこう、というのが社内チェックを減らす大きなコツということになります。
これを担当者は意識的に行うことで結果的に責任者の気まぐれによって修正指示が振り回されてしまうという問題を解決することができます。
デザイナーも修正の手間が一回二回減るので、最終的なコストやスケジュールも節約できるということになります。
いきなりデザインソフトでデザイナーが作るのではなく、担当者と責任者の間で Google スライドによって作ってからお花を発注する。
たったこれだけで大きく結果が変わってきます。
スライドのソフトで広告のバナー画像を作るということに最初になれないかもしれませんが、やってみれば効果はテキメンです。
ラフ作成と承認の取り方のテクニックを身につけよう
これは広告バナーだけではなくブログのアイキャッチ画像やへランディングページの諸々の画像についても同様に適用することができます。
画像の修正が多くデザイナーの手戻りに悩んでいる担当者はぜひ Google スライドを活用したラフ作成と承認の取り方のテクニックを身につけてください。コツを見につけ、現場のスピードをあげていってください。
