オウンドメディアに向いている業界の共通点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
Close up of hands of creative team joining pieces of puzzle together. The men and women are standing and smiling

企画のプロとして、半年ほど様々なオウンドメディアの立ち上げを経験してきましたが、予算を確保してその予算を回収するだけのメディアプランを制作するために必須なのが、そのクライアントの商材(売り物)の単価です。

最初に言ってしまえば、商材が高いほうがうまくいきます。逆に商材が安いものやそもそも定義できないものはうまくいきにくいです。

では具体的にうまくいく業界を紹介していきます。

1)人材業界

オウンドメディアの中で最も種類が多く、かつ成功例が多いのが人材業界ではないでしょうか。理由は単純で「コンテンツが作りやすいのに、成約による単価が高いため」です。
人材業界の多くは仲介業を専門としていますので、オウンドメディアのゴールは「いかにしてその仲介サービス名を知ってもらい、いざ転職・就職のときに認知してもらえるか」となります。

2)不動産業界

続いて人材と同じくらい成功しやすいのが不動産業界。こちらも理由としては「コンテンツが作りやすく、成約単価がかなり高い」ためです。
また、人材と異なり自社商品の特性をアピールしやすく、ターゲット層を適度に絞ることができます。ハイクラス向けの都心のマンションのサイトなのか、若者向けの賃貸のサイトなのかでサイトをの作り方は大きく変わりますが、そこが商品設計からそのままリンクできるので相性が良いと言えます。
また、1件あたりのコンバージョンによる利益が非常に大きいため、メディアをつくる甲斐があるといえますね。

気をつけるべき点としては、やはり「お堅い」業界なので、オウンドメディアのリード記事に対しての理解が得にくく、クライアントのなかで現場のメディア担当者(窓口の方)と決裁者の方との間で意見が食い違いがちということです。こちらは編集者が決裁者の方にも説明しやすいような資料を用意しなければいけないので、立ち上げ時に編集の力量が問われますね。

3)車業界

不動産と同様で、「コンテンツが作りやすく、成約単価がかなり高い」業界ですね。車のCMが多種多様であるように、単なる商品の紹介ではなくそれがもたらすライフスタイルを訴求できるため作りやすいといえます。

4)ITシステム販売業界

企業の管理システムや人事システムなどを売る企業がオウンドメディアを持ち、そのシステムによってどういう利益があるかを主に伝えることになります。
ITシステムは年契約などで何百万円という規模のものもありますから、導入が決められればオウンドメディアとしては万々歳ですね。
こちらですが売りたいシステムの単価が高くなければいけません。

5)コンサルティング業界

最後はコンサルティング業界。1)の人材業とも重なりますが、いかにしてサービス内容とそれがもたらす効果・利益を伝えるかという点でメディアを設計しやすく、オウンドメディア構築に向いています。
人材業と異なり自社独自の製品をアピールしやすいため差別化もしやすいですね。

続いて、うまくいかない例を挙げていきます。

向いていない業界1)認知のない日用品

日用品でメディアをつくるには相当な消費者認知があらかじめなければいけません。メディアで知らなくても常に購入動機があり、すでに競合が無数にありますから、他の販促手段をお勧めします。
どうしても作りたい場合は初期投資額を調達し、大人数で一度に仕掛けるということもできなくはないですが、オウンドメディアのスケジュール感と相性が良いとはいえません。
逆にすでに認知がある日用品でしたらさらにそのブランドイメージを深めることは有効です。「プロアクティブ」のサイトが良い例ですね。

向いていない業界2)食品

こちらもどうしても単価が小さいため、オウンドメディアによる広報の効果が出にくいといえます。また、単独の商品だと記事企画数に限界がありますから、その点でも難しいかも。他の広告手段を使ったほうがいいでしょう。
スイーツなど一部サイトではPVが上がっている例もありますが、記事の作りにくさから100記事に到達するまでが困難で、有名人を利用したパブで若年女性に絞ってSNS拡散をとるなどの別戦略が必要になります。

向いていない業界3)予算が限られた飲食店

これらは成約単価が低く、メディアをつくることはお勧めしません。お店のサイトにブログを載せることはおおいにけっこうですが、月額数十万円をかけて外部スタッフとやりとりすることよりは、同じコストでクーポンなど他の販促手段を使いましょう。

いかがでしたでしょうか?
最初はうまくいきそうでも、だんだんと進行が遅くなってくるかどうかは最初の設計の時点で予見できます。
もったいないメディアを作らないために、業界ごとの特徴には慎重になりましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

早野龍輝・プロフィール

メディアディレクター、編集者。 株式会社メディア・コンフィデンス代表取締役。 出版業界での4年間の経験を基にしたオウンドメディアの立ち上げ・企画・制作を行なっております。 http://media-confidence.com/

コメントを残す

*