Editors Blog

メディアを立ち上げる際にやりがちなのが「ライターを安く雇えばどうにかなるだろう」という考え方です。はっきり言って、この安易な考え方自体が、失敗の原因の最たるものです。

たしかに、クラウドソーシングの紹介サイトでライターの募集をかけて、安い価格でライターを探すことができるようになりました。
地方在住でなかなか都心の本社で打ち合わせできない方や、子育て中で動けないけれど副業をしたい主婦など、一定数のライターは世の中に存在しますし、それを上手に使うことはメリットがあるでしょう。

しかし、クラウドソーシングに「最初から」頼るのは、発想としてダメです。

安易な設計ならメディアはやるべきではない

このブログでも何度も伝えていますが、メディアは初期段階での構想こそが命です。どれくらいの予算でどれくらいの時期で、誰に対してどういったメッセージを伝えていくか、それがめぐりめぐって成果になるか、ということを考えたうえで、メディアをやるかどうかを判断するべきです。
もし、予算のメドが立たなかったり、つくったものの本来の目的である「伝えたい人にできるだけ正確に伝える」ことがうまくいかないならば、やるべきではありません

以下、最初からクラウンドソーシング前提で進めた場合にうまくいかない理由、直面する課題について考えてみます。

理由1)ゴールイメージが共有できない

メディアのゴール像を描いてそれに近づいていくのが最初の階段ですが、そのゴール像が最初は描きにくいものですから、チームを作ってそのゴールを共有しながら作り上げていくのが本来の姿です。

しかし、これを顔の見えないクラウドソーシングで外注を前提にするということは、その立ち上げの時期に大事なメッセージを共有できないまま、表面上でのテキストを集めるだけになってしまいます。
ライターからしたら「なにがやりたいのかわかんないけど、とりあえず書いて報酬をもらう」という以上のマインドにはなりません。

理由2)立ち上げからクオリティが下がる

また、受ける側も「安いのだから、ある程度のクオリティでいいだろう」という認識でいることもありますから、立ち上げからお互いが妥協したような姿勢でメディアができてしまうことになります。
確かに制作費はかからないかもしれませんが、クオリティを下げただけの記事で、企業ブログの本来の目的であるファンマーケティング(顧客に良いイメージを持ってもらう)ということが達成できるのでしょうか。

理由3)見本がないため、書き方がわからない

よくあるのが、「サンプル原稿がないから、どのように書いたらいいかわからない」というライターからの質問です。いくらメールでニュアンスや概要を伝えようとしたとしても、「すでに掲載されている数本の原稿」に勝るものはありません。そのため、外注する段階ではある程度原稿の見本となるものを掲載しておいたほうがいいです。

最初は顔の見えるチームでスタートする

上記の課題に直面しないよう、最初は多少予算をオーバーしてでも、顔の見える範囲で力のあるライターを探し、編集を探し、形をしっかりと作ったうえで、メディアの全体像をおおまかに描くことに集中するべきです。
50記事、または30記事でもかまいませんが、「およそほとんどの人が見て、どのように書けばいいか明確」になった時点ではじめてクラウドソーシングなどのサイトに頼るのが順序として適しているでしょう。