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メディア立ち上げの相談を毎週のようにお受けしているのですが、たいていのメディア(オウンドメディア)はワードプレスベースで制作をスタートするのが一般的です。
ワードプレスでのメディア制作においては、最初から高いお金をかけて開発する必要はありません。
しかしはっきり言って、このコストは他のコトに使ったほうがいいです
なぜでしょうか。

たとえば、ある企業がメディアを新たに立ち上げることになり、デザインイメージを固めたとします。
そこから仮に専門のデザイン会社にワードプレスの専用のテンプレートをゼロから依頼するとしたら、50万円前後が相場のようです。そこにSEO対策などを付加すると、金額はさらに倍増することもあるかもしれません。

もちろん、最初にしっかりデザインを作ることで、サイト全体像がはっきりとしてくるため、原稿のイメージがつかみやすくなるという利点はあります。
取材先など外部にも、「弊社肝入りのサイトです」と自信を持って見せやすくなるでしょう。
しかし、それ以上のメリットは実はありません。
1万円前後の有料テンプレートで十分だと考えています。

そもそも読者にとって、デザインテンプレートは二の次です。ある読者に読んでもらったあとに、サイトがどんなデザインだったか思い出してもらったら、ほとんど覚えていないのではないでしょうか。
もちろん、文字のサイズや最初の行数、見出しのジャンプ率など読みやすさの最低要素は満たすべきですが、細かい行間やコラムの位置などについてはそれほど価値があるとは思えません。

それより大切にするべきものがあります。それが、コンテンツですね。限られた予算はコンテンツを作るために使うべきです。

極端にいえば、最初100万円をかけてデザインからつくったサイトと、同じコストをかけてコンテンツを100本作ったサイトでは、どちらが成果を生むでしょうか。

ハイファッションや新築マンションなどイメージ先行型の商材を売るためのキャンペーンサイトならわかりませんが、たいていの場合はイメージよりも知識・ノウハウやお役立ち情報を読むためのメディアとして認識されているため、コンテンツが100本あったほうが良いに決まっています。

そして、コンテンツを作るための方法は、ライターと編集者を両方揃えて、最初に十分な時間をとることです。
ライターだけでメディアができないことはこのブログで何度もお伝えしていますが、予算を編集者の確保に使うことで、効果的なメディアづくりができます。
編集者は予算を使って、たとえばありふれたワードプレスのテンプレートであっても魅力的なサイトに変えてくれます。もちろん、コンテンツが揃わない段階では多少不格好かもしれませんが、1万円のテンプレートでもかっこいいものはたくさんあります。

そして、コンテンツを揃え、サイトが成長してきて本格的にコンバージョンを取りにいこうとするフェイズになった段階ではじめて、デザインに予算を投じてはどうでしょうか。
そもそもどんなコンテンツをメインにしていくかは、読者の反応やクライアント元の方針変更、制作リソースの変更などでかなり変化をうけやすいため、予想しても無駄になってしまったりします。
コンテンツが変わると当然デザインも変わりますから、これでは二度手間ですよね。

時期的にいうとスタートから半年くらいはひとまずコンテンツを揃え、そのフィードバックをもとにコンテンツを練り直していきましょう。