Editors Blog

”メディアやりたいです“、と相談されることが毎週のようにあるんですね。
「どんなメディア?」と聞くとたいてい、
自分たちのことをもっと世の中に伝えたい、という場合がほとんどなんですね。

なぜ伝えたいかを見てみると
・自分の商品やサービスをもっと知ってほしい(拡販)
・自分のアイデアを一覧にまとめたい(ノウハウ)

というのはまだまともなほうで、半分くらいは
・流行っているからなんとなく
・企業ブログやってみたら面白そうだから

という人も多数です。

ブログもそうなんですけど、まず「それでは最初だけになって、続きませんよ」とお答えしています。

なんとなく、ではすぐに行き詰まる

いまお仕事のなかで4〜6本くらいのメディアと毎週企画を出して執筆を進めているんですけど、いつも感じているのはやはり、続けることの難しさですね。

僕はもともと書籍編集者なので、予算がまずあって到達目標があって、そこではじめて企画をスタートさせるという方法で進行しています。
すると大抵の場合は「予算」、言い換えると制作リソースがどれくらいあるかというところが常に頭にないといけないわけです。

オウンドメディアだと広告費が原資になるのですが、その広告費が一体いくらになるか、それをまず考えないといけません。
100記事いくためには、毎月10本つくっても10ヶ月。サイトの立ち上げ準備のための期間が1〜2ヶ月はかかりますから、それを考えると1年後にようやくメディアらしくなってくるという長期的なイメージを持たないといけないです。

そこが、もし最初の数ヶ月で続かなかったり、予算が下りなくなってしまったりすると途端に、それまでやってきたことが無駄になってしまうんですね。
作った記事はそのサイト専用でつくっているので、サイトがなくなってしまうとどうしようもないんです。
せっかく制作したのに…と両者が悲しむのは避けたいですよね。

メディアには長期的イメージを持とう

長期的なイメージが持てる内容にするためにどうしたらいいの?
ということから次のような観点で考えてみてはどうでしょうか。

・商品やサービスがそのメディアによって売れると1件いくらの売り上げになるか
・メディアをつくったことによる変化を、客観的に測定できるか
・最終的に、サイトをもったことで売り上げがアップしたぶん>運営制作コスト になる見込みがあるかどうか

もし、メディアをもつことでファンができて、商品が売れ出すようになったりして、売り上げが明確に上がるならば、運営費も出せるということになりますね。

「自社のことを知ってほしい」だけではダメ

これがもし、単に自社のことを知ってほしいとか、社員の一体感を高めたいという目的ではじめてしまうと、途中で方針が変わったときに続かなくなりがちです。

たとえば、自社製品の認知を高めたいと思ってブログを始めてしばらくしたら、他の有名メディアやプレスリリースなどで反応があり、自社で伝えるよりももっと外部から取材してもらえるようになった、という場合。
それまで毎月お金をかけていたけれど急にいらなくなったとしたら、メディアはなくなるでしょう。それくらいメディアというのは脆いものなんです。

また、運営のためのコストに合うだけの成果が出ているかどうかを示せないと、会社のなかでそのメディアの必要性を判断できなくなります。

社内の不要論に立ち向かえますか?

また、会社のなかでメディア担当者(広報部の方など)は続けたいと思っていても、上層部の判断でメディアはもう不要だとなったとき、どうしますか? 反論する材料がないと、メディアが終了してしまうことになります。

実際に以前、僕が関わっていたメディアで、「上司が変わりそうなため、メディアごとなくなるかも」となっていたことが非常に印象的でした。

続けたほうが良さそうだけど、明確な根拠が示せないから泣く泣く終了というケースは避けたいですね。それを避けるためにも、メディアをつくる効果をどうやって測定するかを考えておきたいものです。

次回も、続けるメディアをつくるための考え方をお伝えしていきます。